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(2)ワクチンについて

インフルエンザワクチンについて
一般的な風邪と違ってインフルエンザにはワクチンがあります。
その(1)でお話したその他の方法と同様、完璧な予防効果(=打てば絶対かからない)ではありません。
では、全く何の効果も無いのでしょうか。

インフルエンザワクチンの有効率について、これまでいろいろな調査結果が報告されています。

まず、『有効率って?』ですが、
たとえば、『有効率が60%』というのは
『インフルエンザワクチンを打たずにインフルエンザにかかった人が100人いたとして、そのうち60人は打っていればかからずに済んだ。』と言うことを示します。

有効率ってこういう数字と言うことを知っていただいた上で、これまでに報告された有効率を示します。

インフルエンザワクチン有効率
●高齢者
老人施設入居者のインフルエンザ発病に対する有効率 30-40%
老人施設入居者のインフルエンザによる入院に対する有効率 50-60%
老人施設入居者のインフルエンザによる死亡に対する有効率 80%
(1985~2001年発表の研究)

●一般成人
65才未満健康者のインフルエンザ発病に対する有効率 70-90%
(1985~2001年発表の研究)

●子供(6ヶ月〜15才)
インフルエンザ(A・B)発病に対する有効率 51%
インフルエンザA型発病に対する有効率 62%
〈年齢別での有効率〉
 6ヶ月~11ヶ月.........30%
 1〜2才.........72%
 3〜5才.........73%
 6〜12才.........58%
 13〜15才.........12%
 
インフルエンザB型発病に対する有効率 32%
(2015年発表の研究)

数字ばかりが並んでしまいました。
インフルエンザワクチンは、高齢者の方は従来どおり重症化予防に有効と考えられます。
高齢者の方は公費対象になっていますね。一般成人にもインフルエンザワクチンは有効と考えられます。

今年発表の子供を対象とした調査では、インフルエンザに対して、特にA型に有効と示されました。
A型では1才から小学生で高い有効率が期待できます。1才以下の乳児に対しては、以前より有効性が低いと言われておりました。1才から接種受付のところが多かったように思います。13才~15才に効果が低い理由はこの研究では分かっていません。
B型は、この調査では有効率はあまり高くありませんでした。
理由として、B型は流行の最後のほうで流行ってくるので抗体価が落ちている・B型株が1つしか入っていないので流行しているものと食い違いが出ている、などの可能性があるそうです。

インフルエンザワクチンに関しては、打ったほうが良いのか打たないほうが良いのか、毎年話題に上ります。
完璧な予防法で無い点から言うと、絶対打って!とは言えません。
それぞれの条件、事情、お考えがあると思います。

年齢や健康状態などの条件、受験や仕事の都合を勘案し、上の数字も参考にしながら打つか打たないかをお決めになられると良いかと思います。
私が考えるインフルエンザ予防
●11ヶ月以下
 インフルエンザワクチン接種は有効率が低くあまりお勧めいたしません。(当院では1歳以上の方のみ承っています。)
 ウイルスに接触しない方法を工夫して下さい。
 (出来れば人ごみを避ける。保護者、同居者の方が手洗い・インフルエンザワクチン接種などで積極的に予防し、
 ウイルスを持ち込まない心がけを。)

●1才から5才
 出来るようになったら、手洗い・うがいを習慣付けて下さい。
 インフルエンザワクチン有効率が高い年齢であり、接種が有効と考えます。

●6才から12才
 手洗い・うがいを習慣付けて下さい。夜更かし禁物。
 インフルエンザワクチン有効率が高い年齢であり、接種が有効と考えます。

●13才から15才
 手洗い・うがいを習慣付けて下さい。夜更かし禁物。
 受験を控えておられるお子さんはインフルエンザワクチン接種を考えられても良いでしょう。

●16才から65才
 手洗い・うがい・食事をおろそかにしない・しっかり眠る。
 受験生の方、仕事が休めない方、高齢者・乳幼児と同居しておられる方・
 お世話をされる方などはインフルエンザワクチン接種で積極的に予防を。
 慢性疾患をお持ちの方は主治医とよくご相談なさって下さい。

●65才以上
 インフルエンザワクチン接種をお勧めいたします。
 主治医がいらっしゃる方はよくご相談下さい。

当クリニックでのインフルエンザワクチン接種 ご予約に関してはこちらをご覧下さい。