麻布十番の内科・産業医/高津クリニック(こうづクリニック)

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高津クリニック

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二十四節気と健やかな暮らし

芒種
穂が出る植物の種をまく頃

蟷螂生ず(かまきりしょうず)6/5~6/9頃
かまきりが卵からかえる

腐草蛍と為る(くされたるくさほたるとなる)6/10~6/15頃
草の中からホタルが舞い飛び交う

梅子黄なり(うめのみきなり)6/16~6/20頃
梅の実が熟して色づく

七十二候『腐草蛍と為る』は、腐った草が暑さに蒸れて蛍が生まれる、と考えられていたことに由来するというのですが、夜に光として気づく蛍は、いわゆる『昆虫』とは一線を画した神秘的な存在だったのかもしれませんね。

子供の頃、虫好きの弟がどこからか取ってきたかまきりの卵が、毎年網戸で孵化していました。網戸に刺さった卵から出てくる何十匹のかまきりの子供たち。蛍のような神秘性は全く無く、怖くて毎回絶叫していました。

虫たちが活発に活動する、湿度も気温も高くなっていく季節。来るべき猛暑への準備のひとつに、暑熱順化があります。

暑熱順化=暑さに身体を慣らしていくこと

気温や湿度が高いと深部体温(脳や内臓など体の深部の温度)が上昇し、脳や内臓の機能が障害される危険性があります。これを防ぐため、暑い環境では皮膚の末梢血管を拡張させて熱を逃がし、汗が皮膚の上で蒸発する時に熱を奪って、体温が下がります。このような身体の暑さ対策能力を高めることを暑熱順化といいます。暑熱順化が出来ていないと、皮膚の血流が悪かったり発汗がうまくいかなくて、深部も表面も体温が上昇し、倦怠感から熱中症までいろいろな不調が起こります。

暑熱順化は特殊な作業ではありません。日本では通常、梅雨頃から夏に向けてだんだんと気温が上がっていくので、その時期に汗をかいていると、梅雨明けくらいに自然と暑熱順化が成立します。クーラーで室温を調節し、暑さを感じることなく汗をかくことも少ない環境にいると暑熱順化は起こらず、猛暑を迎えたときに熱中症のリスクが高まるといわれています。

暑熱順化で身体はどのように変わるのでしょうか。
・皮膚の血流が増加しやすくなり、早い段階で熱の放出が行われるようになります。この働きで深部体温の上昇は少なくなります。
・汗腺の働きがよくなり、汗をかきやすくなります。また、汗腺で作られた汗は、皮膚表面に出るまでの間に塩分が再吸収され、身体からミネラルが失われないようになっていますが、暑熱順化によりこの再吸収能力が高まります。暑熱順化すると、暑さを感じたら直ぐに薄い汗がたくさん出て、ミネラルをあまり失わずに体温上昇を防ぐことが出来るようになります。大量に発汗しても水分補給ですぐに体液バランスが回復するので、熱中症になりにくくなります。

どのようにすれば暑熱順化できるのでしょうか。
日常生活で出来ることとして提案されているのが毎日の運動です。『10分のウォーキングを1日5回』や『汗ばむ程度の運動を毎日1.5時間』を実行すると一週間ほどで順化できますが、運動を止めると効果が薄れてしまい、継続が肝要なのだそうです。
(ただ、これが実行できる方は限られているのではないかと思います。。。)

その他の方法
・半身浴やサウナで発汗する。
体温上昇時間が短いため、入浴だけでは完全な順化は起こせないそうですが、最近の研究で、炭酸ガスの超微細発泡入浴剤を用いると、暑熱順化に近づく可能性があると分かりました。
・ウォーキングや自転車で汗をかく。
結局運動なのですが、上記のお風呂系の習慣に軽い運動を組み合わせたほうが早く順化できます。

ただ、これもなかなか毎日は難しそうです。暑熱順化のポイントは、自力で汗をかく練習を積むことです。研究結果どおりの生活習慣は難しいと思いますが、

・暑くなってきたら、一日一度は外へ出て汗をかく。
・一日一度はエアコンを切って汗をかく。
・毎日お風呂で汗をかく。(炭酸温浴剤を使うとなお良い可能性あり)


いずれも水分を取りながら。熱中症にはくれぐれも気をつけてー!

暑い時期にはきちんと汗をかく。が大事なような気がします。

掲載日:2018年6月5日
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